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美しい表現

4年生・卒業制作の中間審査会。7月に続いて2回目の審査会。
今日は、午後からスタジオ3(インタラクション・デザイン・スタジオ)の発表を聞く。

それぞれの発表を聞き、質問やコメントをしつつ、予定された発表を終了した。個別の発表にはいろいろ言いたいこともあるが、「まぁ今日の分は終わったな」と思いながら帰りの電車に乗っていたら、ふとあることに気付いた。

「午後ずっと発表を見てたけど、そういえば、‘美しいもの’や‘美しい表現’をほとんど見なかったんじゃないか?」、と。・・・おいおい、ココは「美術大学」だぞ。なんかちがうんじゃないか。(あとで気付く自分もはずかしいが。)

分析してこれがわかりました、実験しました、調査しました、プロセスはこんなふうでした。。。もちろん、どれも大切には違いないけど、「美しい表現」はいったいどこにいってしまったのだろう?
「美しいこと」「感動できること」「心地よいこと」・・・そういう、芸術家やデザイナーにしかできないこと、そして人やユーザにとってとても重要なこれらのことを、いったいどこに忘れてきてしまったんだろう。

僕は「美大」の出身ではないので、逆に、美大の一番得意なこと、他には絶対に負けないことは何なのか、が比較的よく見えていると思う。分析や調査が得意な人は世の中にたくさんいる。美大生がどんなにがんばっても、筑波大や千葉大(や未来大)の分析する力にはかなわない、はずである。(もちろん‘例外’はある。)
どうしてそんなにシャカリキになって、得意でもない分析や調査や実験をしなきゃいけないんだろ、と僕は思う。(しかも自己流で。)・・・もちろん、これらすべてが学生の責任であるはずもないのだが。

美大でデザインを学ぶ人たちがなによりも‘極め’なきゃいけないのは、「表現すること(広い意味で)」や「美しいものを形にして見せること(広い意味で)」だろう。そのために本当に必要なら、分析でも調査でも‘並行して’やったらいいのだ。

・・・以上、美大で教え指導をしている自身の立場として、自戒の意味も込めて、ここに書いておくことにした。

明日は朝から、スタジオ4と1の発表。美しいものに感動できる「卒制審査会」でありますように。(^^)

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