オーディション
【デザインコース3年生向け】
そろそろ、進路とか就職とかという言葉が耳に入る時期になりましたね。聞きたくない?考えたくない?
暗い顔をして、見ないフリ聞こえないフリ死んだフリ(^^;をするひともいるのだけど、ちょっとちがうと思うよ。
みんなが、多摩美に入学した時に夢見たことは何だろう?「プロのデザイナーやクリエイター」になりたいと思ったんじゃないのかな?…就職や進路の話っていうのは、その、「プロ・デビュー」のチャンスがいよいよめぐって来たということ、今までのレッスン(学校での勉強)の成果をステージで見せる時期がもうすぐ来る、ってことなんだけどね。
・・・「試験」だと思うから入試を思い出して暗くなる。オーディションだと思えば、チャレンジする気になる。また、応募やチャレンジをしなければ、今までたくさんの厳しいレッスンを積んできた意味がない。(入試と就活はぜんぜんちがうので、並べて比較してはいけません。)
「オーディションを受ける」ためには、どこでどんなオーディションをやってるかを知らないと応募できない。
そして、そのオーディションで求められてるモノは何か、応募に必要なものは何で、締切はいつかとか、ひとまず自分で調べないといけない。(演出家が、わざわざスカウトしにやって来るなんてことは、まれである。)
自分の‘得意なもの’をしっかり見せて、実力や個性を、演出家や脚本家にアピールする必要がある。
就活用語の「企業研究」「仕事研究」「自己分析」「エントリー」「実習」「ポートフォリオ」なども、オーディションに置き換えてみればわかりやすい。「オーディション」に応募するのだと思えば、何を考えて、どんな準備をしたらいいのか、少しは想像できるんじゃないかと。
もちろん、レッスンを受けているからといって全員がステージに立てるという保証は無いし、まして、主役を射止めようと思えば、他のライバルより抜きん出るための実力と努力と熱意が必要なんだけどね。これがいちばん大切だったり。
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コメント
もともと演劇をやっていたせいか、非常に上手な言い回しだと感じたので、デザイン3年生向けの就職のコトではありながら、読んでいて納得したので、コメント書かせていただきました。
「イヤだ、怖い、」と感じるか、「楽しもう、いいチャンスだ」と感じるか、はそのヒトの心持ち次第なのですよね。
投稿: hal | 2005.10.30 22:20
コメントありがとう(^^)
>そのヒトの心持ち次第
そのとおりだと思います。さすが先輩。(^^)
「オーディションに例える」のには、もうひとつの意味もあって、
「嫌ならべつに受けなくてもいい」し、「どうしても受けなきゃいけないという理由はない」、ということ。
そして、「あまりやる気がない人が受けても、たぶん通らない」し、「受けるなら真剣に本気でやらなきゃダメ」ということでもあります。。。
我ながらあまりに‘いい例え’なので(笑)、最近はもっぱらこれで説明してます。(^^)
投稿: よしはし | 2005.10.30 23:19