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アドバンスモデルが語る未来

axis0511雑誌「AXIS」 vol.118

特集は「アドバンスモデルが語る未来のビジョン」
ここで紹介されているのは「アドバンスモデル」つまり、デザイナーが‘未来’をカタチにしたものである。

ここまでデザインしたならインタフェースやコンテンツもちゃんとデザインすればいいのに、と思うモデルもあるし(やってるのかもしれないが誌面では紹介されてない)、モックアップという「カタチ」を与えたことで、提案に説得力や具体性が出ているものもある。

一連のアドバンスモデルを見ると、「道具」や「ツール」のデザインをするときの、物理的な「カタチ」の持つ重要性をあらためて認識する。

AXIS Internet HomePage

画面の中で起こること(インタフェースやインタラクション)を考えたり、出来事のストーリーをムービーなどで描いていく(経験のデザインと)という手法は、色やカタチでは描けない新しいデザインを試みている点で重要だ。ただし、このような(モックアップを作らない)デザイン方法には、ある種の‘限界’があるのも事実である。

ひとが生活の中で手に持ったり触れたりする「道具」は、物理的に世の中に存在し具体的なカタチを持っている。ソフトウェア単体やwebやケータイサイトなど「画面の中で閉じている」ものはともかく、そうでないものはやはりカタチやモノとしての‘存在’も含めてデザインしなければならない。
単に「スタイリング(形状)」が大事だというのではなく、そこにカタチとして‘存在する’という視点や発想がなければ、バーチャルなデザイン提案はまさに‘仮想’としてリアリティーがないまま提示されることになる。

「情報デザイン」という学科では、カタチが‘無い’あるいは‘あいまいな’「道具のデザイン」を目にする機会も多い。それもアリなのかもしれないが、元・プロダクトデザイナーとしては考えさせられることも多い。
・・・しかしまぁ、きっと‘こたえ’は簡単で、「両方考えろ、デザインしろ」ってことなんだと思う。(^^;

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コメント

ところで、この特集に、和田精二氏(湘南工科大学/元・三菱電機デザイン研究所所長)が寄せた一文「今改めてアドバンスモデルの異議を問う」が、なかなか秀逸である。(P48)
「デザイナーがデザインを確固としたビジネスとして構築するこことを怠ってきたつけが顕在化してきた」(同誌より引用)という指摘は、デザイナーにとっては耳が痛い。でも、その通りだと思うので、思い切りうなずきながら読む。
ただ、「じゃあ、どうするの?」という議論や問いへの答えは書かれていない。それは、いま現役のデザイナーやこれからデザイン分野を引っ張っていくひとたちにゆだねられている、ということになるのだろうか。。。

投稿: よしはし | 2005.11.04 13:22

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