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「場」をコントロールする仕掛け

仕事柄、新学期のガイダンスや授業の課題説明など、人(主に学生)に何かを説明し理解してもらう、という機会はとても多い。言ったことが正しく伝わらないと、その先がうまくいく保証はない(^^; 「場」をうまくデザインしたり、上手にコントロールすることで、‘話をちゃんと聞いてもらえる度合い’や‘話したことの理解度’がアップすることを、何度も経験している。

多摩大で「ナレッジマネジメント」などの講義を聞いてから、今まであまり意識せずにやってきた様々な「仕掛け」を意識する(意識できる)ようになった。ちょっとおもしろい。(^^)(・・・もっとも、デザイナーはみんな何かしら無意識にやってると思うけど。)

例えば、先日の多摩大の院生ガイダンスで、やったこと(事前に計画していたわけではない)を理由付けしてみると、、、、。(やったことに効果があったかどうかは、べつの話だけど。)

1.教室のカーテンを開ける:
グレーの遮光カーテンが閉まっていて圧迫感があったので、ぜんぶ開けて外光をいれた。これだけで、雰囲気や気分がたぶん少し軽くなる。
2.いっしょに作業をする:
新入生に机を配置変えしてもらう時に、その作業を手伝っていっしょにやった。これは、「教室という空間」が持っている‘暗黙の関係性(前に立つ人が指示を出し、他はそれに従う)’を壊すため。
3.声をかける:
ガイダンスが始まる前に新入生の数人に話しかけた。「説明続きでお疲れではないですか?」とか。同じ目線になって話すと緊張が解け気分が緩む。リラックスすると話が伝わりやすくなる。

・・・「ガイダンス」の場合は、ざっくり話が伝わればいいので、あまり多くの仕掛けは必要ないが、創造的な仕事をする場合には、もっともっとたくさんの「仕掛け」が必要になる。(デザインの演習授業とか。)しかも、毎回、同じ「仕掛け」をしているわけでもなく、その場その時に応じて直感的に判断して何かを変えている。どんな項目をどうやって操作しているかは、まだよく自覚できたいないけれど。。。

おまけ:
ガイダンスの間、(座らずに)教室の後ろにつっ立っていたのは、「場」の全体の‘空気’や‘状態’に目配りをしていたかったから。なぜか、座っていると「見えない」気がする。・・・なぜだろう?(^^;

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