プロフェッショナル原論
著者は経営コンサルタントの波頭亮氏。
企業の新人教育で、「プロフェッショナル」のロールモデル(典型例)として、「ゴルゴ13」と「ブラック・ジャック」を挙げるというエピソードが紹介されている。たしかにわかりやすい。(^^;(前者は狙撃手で後者は無免許医なので、社会的には問題はあるが、という注釈付きだがw。)
プロフェッショナルの掟:
1.クライアント・インタレスト・ファースト−すべてはクライアントのために
2.アウトプット・オリエンテッド−結果が全て
3.クオリティー・コンシャス−本気で最高を目指す
4.ヴァリュー・ベース−コストは問わない
5.センス・オブ・オーナーシップ−全て決め、全てやり、全て負う
(第二章より引用)
デザインを学ぶ学生は、主に演習授業の中で、目の前の作品の表現やデザイン以外のことを指摘されたり問われることがある。そのほとんどは上記の「掟」に関することじゃないだろうか?
それは同時に、「プロフェッショナルたれ」というメッセージでもある。まだ学生なのにそんなこと言われても、というのは百も承知の上で、みんな言ってる、たぶん。(笑)
「掟」の章で、「クライアント・インタレスト・ファースト」と「お客様は神様です」との違いが述べられている。また、基本的にコスト・ベースであるビジネスと、「ヴァリュー・ベース」であるプロフェッショナルの仕事の差異も、なかなか興味深い。
ちょっと極端な話も多いので(^^; 誤解される向きもあると思うが、全体としては「プロフェッショナル」の価値観や姿、生き方というものをうまく書いてあると思う。
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