« 柳宗理 展 | トップページ | 戦略論の原点 »

「情報の積み木」展を見に行く

専修大学の「情報の積み木」展へ。会場には13点の作品が並ぶ。会場は活気があり、あちこちで学生同士の説明と議論が活発に行なわれていた。

作品は「食」をテーマにした、いわば「立体ダイアグラム」で、展示のサブタイトルにあるように‘食から取り出すカタチと構造’を表現したものになっている。さらに、立体を構成するパーツの一部には‘ICタグ’が仕込まれていて、そのパーツを‘読み取り部分’にかざすとPC画面に‘関連する情報’が表示される。

Tsumiki_04 Tsumiki_03
学生作品:「こーひーぶれいく」(制作チーム:ぐるーぷに)
缶コーヒーを甘さや濃さ、味などの軸で分類整理して、円柱状の構造に配置した。各社の商品を示すパーツ(写真付)を選び円柱の上部に置くと、その商品の詳しい情報を見ることができる。新しい自販機を想定している。

Tsumiki_01_1 Tsumiki_02
学生作品:「食中毒の感染ルート」(制作チーム:ULTRA7)
食中毒の「菌」に見立てたボールを、模型の上部から落とすと、海→魚介類→人のように部品が動き‘感染ルート’が視覚的にわかるようになっている。最後にたどり着いたところの「診察券」(ICタグ入り)をリーダーで読み込むと、菌の詳細や治療法などが表示される。

これは、3次元(立体)+1次元(情報)を扱うかなり高度な「ダイアグラム」である。ネットワーク情報学部の学生さんたちがこの課題で学んでいるのは、まさに「情報デザイン」そのものと言っていい。

美大の学生ではないので、表現があと一歩だったり、模型の仕上げがやや粗い部分もあるが、それは経験を積んでコツを修得すればすぐにレベルを上げることができる。より本質的で重要な「情報の構造化と表現」は、課題を通じてしっかり学べているように思う。
写真で紹介した以外にも‘お茶の発酵をテーマにしたもの’とか、‘おでんの地域性をモデル化したもの’とか、ユニークな作品がたくさんあった。おもしろかった。(^^)

・・・ところで、多摩美の学生はこの展示を見にいったのかなぁ。。。先週の学内展の「ダイアグラム(3年)」と見比べて、‘情報デザイン’について考えてみるといいと思うんだけど。(^^)

Information Design?!: 「情報の積み木」展(専修大学)

|

« 柳宗理 展 | トップページ | 戦略論の原点 »

展覧会・講演会・イベント」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。