1分スケッチ!
絵の描き方の入門書、といってもいわゆる鉛筆デッサンの本ではない。コップとかメモ帳とかいった身近なものをモチーフ(題材)にとり、円や四角の線画を基本にして形をスケッチしていく。著者の山田氏は建築出身。
描き慣れてない人や興味はあるけど敷居が高いと感じてる人、ちょっとした絵なら自分で描きたいと思っている人には、なかなか良くできた入門書だと思う。
受験前からデッサンの練習をしてきた美大生にはほとんど用がない本かもしれないが、イラストやマンガのような絵は得意でも「モノの形」を描くのは苦手、という人にはけっこう参考になると思う。
情報デザイン学科では(プロダクトの学生が学ぶような)モノや製品のスケッチ練習をあまりたくさんはやらないので、インタフェース・デザインで画面まわりのハードウェア部分や、製品全体のイメージを上手に描くには、こういう練習が案外役にたつかもしれない。(デッサンとはちょっと描き方が違うから。)
グラフィック・デザイナーが次々と携帯電話のデザインを手掛けたり、Second Lifeみたいにネットの中もいよいよリアルタイム3Dか、という世の中なので‘3次元の感覚’はけっこう大事だったりする。
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