クリエイター・スピリットとは何か?
著者は、デジタルハリウッドの校長である杉山知之氏です。わかりやすい文章で「クリエイター」になるために大事なことが書かれています。いい本です。
杉山氏は、本文が始まってすぐに、クリエイターになるための決定的な第一歩は「自分を知ることだ」と指摘しています。続けて、「みんな」という言葉を使うな、と説きます。−「みんなそう言ってるし」とか「みんなそうしてるから」というように、「みんな」なんて言ってたら、いつまでも自分がわからないから、と。
口調(文体)や内容からすると中高生あたりをメインの読者として想定しているかんじですが、けっこう本質的なことを指摘しているので、大学生でも得るところはあるんじゃないかと思います。‘自分がわからない’ひとは手に取ってみたらどうでしょう。美大以外や専門過程ではない大学や学校で、クリエイターをめざそうとしている人にもオススメです。
ただし、この本で扱っている「クリエイター」は、いわゆる「コンテンツ・クリエイター」(マンガとかアニメとか、映画、CGなど)を主に指しているように思います。ひとことでクリエイターと言っても仕事の範囲は広いので、その点は理解しながら読んだ方がいいかもしれません。
・・・後半には、学校と先生をどう選ぶか、先生とウマが合わないとき、なんて言う項目も出てくる(^^;のですが、真っ当なことが書いてあると思うので、特にコメントはしません(笑)。
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