育てて、採る
採用を決める前の学生に向けて長期間のセミナーを行ない、人材育成や選考を行なう企業がある。特に目に付くのがゲーム業界。
セミナーやゼミのあと就職への道筋を明確にしている会社とそうでない会社があるが、‘来た人を採る’というよりも一歩進んで、入社前から教育や育成のプログラムに参加させ、そのプロセスの中から優秀な人を採ろうという意図が見える。
時間をかけて、教育プログラムに参加させると、その学生の元々の素養に加えて、学ぶ力や自ら伸びようとする力、学んだときの伸び率みたいなものもおそらく見えてくるだろう。
ポートフォリオに入れた作品の出来を越えて、さまざまな能力や素養、気持ち、目の前に課題や仕事に臨む姿勢みたいなものも、ぜんぶ見えてしまうというある種の‘怖さ’がある。学生にとってはごまかしが効かない。
企業にとっては、単に採用面接をやるのと比べると、数倍から十数倍の手間と時間がかかるが、本当に会社にとって必要な優秀な人を見つけて採用し、さらに伸ばして会社の将来に活かすためには必要なコストだと判断しているのだと思う。
| 固定リンク
「就職・進学」カテゴリの記事
- 学芸員募集(多摩美術大学)(2009.02.05)
- 就職活動をするということ。(2009.01.24)
- 「会社説明会」の季節 2008(2008.11.07)
- 1年生デザイナーの1週間(2007.09.14)
「経営/経営学」カテゴリの記事
- 「創造する組織」のリーダーシップ(2009.01.27)
- 美的経験価値(2009.01.24)
- −心を研ぐ−フロニーモスたち(2009.01.25)
- 企業戦略としてのデザイン(2008.12.23)
- 教育×破壊的イノベーション(2008.12.19)
「デザイン教育/教育」カテゴリの記事
- 2008 吉橋ゼミの卒制紹介(3)(2009.02.09)
- 2008 吉橋ゼミの卒制紹介(2)(2009.02.09)
- 今日から…美術学部一般入学試験(2009.02.07)
- 2009年度 多摩美術大学美術学部一般入試志願状況(2009.01.28)
- 第17回 多摩美術大学上野毛デザイン展/コミュニケーションデザイン展2009(2009.02.10)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント