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上野毛デザイン展を見に行く

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夕方から上野毛キャンパスへ。なんとなく‘上野毛は夜’という感じがして、あちこち立ち寄った後で暗くなってから行くことに(笑)。4年生の卒制と3年生の課題作品が展示されていました。

写真は「いいつたえ行脚すごろく−言い伝えを残すためのあそび−」。ビジュアルコミュニケーションコース4年生・宮下真理子さんの作品。並べたカードを盤に見立て、「すごろく」のようにして遊びます。

遊び方は、まず「言い伝え」の描かれた札を伏せて「すごろく盤」をつくります。さいころを振って駒を進め、止まったところの札を開けて行き、様々な言い伝えを読み、札に書かれた指示に従って「あがり」を目指します。悪い言い伝えを除けるためには「護符」などのアイテムを上手に使います。

「言い伝え」というコンテンツをプレイヤーに伝えるための「適切な表現」と、ゲームとして成立させるための「ルールのデザイン」のふたつを、バランスよく行っています。これは「情報デザイン」と言ってもよいでしょう(^^)。かなり難しい課題にチャレンジして、レベルの高い答えを出していると思います。

会場にいた作者に話を聞いたところ、試作版で何度も遊んでもらいながら改良を加えたということでした。当初は複雑だったルールをだんだんシンプルにしていったそうです。会場の一角に遊べるコーナーがあって実際に遊んでみましたが、テストを繰り返した成果はちゃんと出ていると思います。いまのルールをもとにしていろいろな要素を考えていくと、さらに発展しそうでした。

選抜展には出展しないそうなので(残念!)作品は上野毛でしか見られません。17日(日)17:00まで。

第16回 多摩美術大学上野毛デザイン展

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