多摩美グラフィックデザイン学科の卒展を見に行く
タマグラの卒展を見に有楽町へ。
日常の「音」を1枚のイラストレーションで切り取って見せた作品です。描かれたシーンから周囲の空間や時間、間(ま)、空気感が伝わってきます。
それぞれのイラストレーションを見ていくと、頭の中で「音が鳴る」のがわかります。イラストレーションの「上で(リアルタイムに)」鳴る音や、「あとから(一拍遅れて)」鳴る音、「まわりで(とりまく環境として)」聞こえてくる音など、さまざまな「音」と「音の経験」が描かれています。
(安村さん、会場での説明ありがとうございました。)
水引の「結」に名前があり様々な想いが込められているということを初めて知りました。静かだけれど力強く美しい作品です。
「日常の何気ない行為を新しい形につくりかえる」ことを試みた作品です。
「おてもと折り紙」:箸袋で折り紙を作る行為から、「レシートパッケージガム」:レシートで噛んだガムを包んで捨てる行為から、「袖ハンカチーフ」:涙などを服の袖でぬぐう行為から、「角積み木」:喫茶店で手持無沙汰で角砂糖を積む行為から、など。
コンセプトは「without thought」に似ているのですが、作品を見るとそれとは「ちがう」印象を受けました。うまく言葉にできませんが、プロダクトを意識していないぶんだけ表現が‘ストレート’なかんじですね。発想や表現に共感できて、「そうそう、こんなかんじあるよね」と素直に思えます。
僕はこういうの好きです。without thought‘ではない’ところもいいと思います。(^^)
(会場は撮影禁止です。展覧会スタッフに許可をいただいて撮影しています。)
きょう16日(日)17:00まで。有楽町の東京国際フォーラム4階にて。
多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業制作展(リンク先、音が出ます。)
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