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2009.05.01

2009年度 2年次演習「変化のデザイン」

情報デザイン学科 情報デザインコース2年生の演習を紹介します。

2年次演習「変化のデザイン」(担当:吉橋昭夫)、授業のテーマは「動き」と「変化」です。

いま行なっているのは、ひとつめの課題の「動きの観察と表現」です。この課題では「動き」という‘情報’を扱うための基礎的なスキルを身に付けます。

まず、動物や魚の動きをよーーーく‘観察’して動きの特徴を見つけます。見つけた特徴を‘モデル化’して、最終的に単純な図形で‘動き’を表現した作品をつくります。モデル化には、単純化すること・動きの特徴を抽出すること・デフォルメすること・パターンを見出すことなどを含んでいます。

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(観察で撮影した映像よりキャプチャー:学生による撮影)

今日の授業では、学生たちがそれぞれが動物園や水族館で見つけてきた「動き」について、観察から見つけた‘動きの特徴’を発表しました。撮影された映像には、象のハナの動きや歩き回るスマトラトラ、独特な歩き方をするゴリラ、浮遊するクラゲの動き、ドクターフィッシュがひとの手に群がる様子、シロクマ、ペンギン、カンガルー、アライグマ・・・などが映っていました。見ているだけで楽しい様々な動きが集まりました。

来週はこれらの観察をもとにして‘アクティングアウト’を行ない、動きをモデル化していきます。「動き」という‘情報’は紙にスケッチすることは難しいので、「身体」を(スケッチブックのように)使って‘動きのスケッチ’を描いてみよう、というわけです。

来週の授業では、(おそらく昨年と同様に)思い思いに‘舞い’を披露するあやしげな(?)プレゼンテーションになることが予想されます(^^; でも、演劇の授業ではなくちゃんとした「情報デザイン」の授業です。コンピュータ(flash)で動きのアニメーションを制作するのは、モデル化して動きの特徴をしっかりつかんでからです。ここ、だいじなところデス。(^^)

・・・多摩美はカレンダー通りに授業です、はい。あしたも。。。

昨年(2008年度)の様子:
Information Design?!: 前期の演習授業(2年生)
Information Design?!: 中間展示&オープニングパーティー・2年生演習
Information Design?!: 2年生「変化のデザイン」の作品紹介

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コメント

「シナリオデザイン」の授業が無くなってしまったそうですね。
ジョン前田ばりにコンピュータの振る舞いをアクティングアウトする授業はここだけなのでしょうか。
沢山写真撮っておいてください。

「シナリオデザイン」は、以前(2007年まで)、多摩美(上野毛・造形表現学部)の植村朋弘先生にお願いしていた授業ですが、いまはやっていません。「人工物(機器)のふるまい」を演じてみて、そこから発想して製品のインタフェースデザインにつなげるという演習でした。(演じたあと「立体(プロダクト)」を考えるというパターンもやったことあります)

今回の僕が担当する授業では、アクティングアウトする対象は「生きものの動き」で、人工物ではありません。インタフェース・デザインというよりも、「動きという情報」をデザインの対象として扱えるようになるための、基礎的なトレーニングという位置付けでやっています。

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