ピクサー流マネジメント術
ピクサー流マネジメント術−天才集団はいかにしてヒットを生み出してきたか
Harvard Business Review誌に掲載されたPIXAR社 Ed Catmull社長の論文を翻訳したものと、訳者である小西氏のレポート(インタビューや現地取材による解説)の二部構成です。
HBRの論文の方は、Harvard Business Review (ハーバード・ビジネス・レビュー) 2008年12月号に全文(翻訳)が掲載されています。(翻訳は本書とはちがいますが、原論文は同じものです。)
後半の解説では(取材に基づいて)‘ピクサー映画の作り方’が具体的に書かれており、前半のマネジメント術と合わせて読むとおもしろいです。
本書で示されている‘ピクサー流’管理の4原則(4つの基本理念)は次の通りです。
1. 真の才能を持った人間は非常に稀である。
2. 管理職の仕事はリスク回避ではなく、危機が発生したときに素早く回復させることである。
3. どんなときでも本音で話し合えなくてはならない。
4. 思い込みを常に見つめ直し、ピクサーの素晴らしい文化を壊しかねない欠点を探し続けなくてはならない。(本書より引用)
‘クリエイティブな集団’のマネジメント原則として読むと、なるほどと思いますね。他に、映画作りには「良い人材」と「素晴らしいアイデア」のどちらが大切かという議論もあり、たいへん興味深く読みました。
The Pixar Blog:The Pixar Blog: Catmull talks Pixar creativity in HBR piece
関連記事:メイキング・オブ・ピクサー: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所
Information Design?!: IDEO:デザイン・シンキング(DHBR 特集:「優位」の教訓)
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