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創造性と「暗黙知の海」−情動と潜在認知

サブリミナル・インパクト―情動と潜在認知の現代
下條信輔・著

本書の一貫したテーマは「情動と潜在認知」。M.ポランニが暗黙知と呼んだもの−顕在化せず自覚されていない「潜在している知」について、様々な議論が展開されている。

非常に興味深かったのは、第5章の「創造性と『暗黙知の海』」 。著者は、潜在認知や情動機能が「創造性」に深く関わっていること、「周辺」の領域が創造性にとって重要であることを指摘している。
 

・・・とはいえ、私の理解力ではとても‘要約’できるような議論ではなく、気になったところを引用して、お茶を濁そうかと。(^^; 以下は、創造性を発揮するためにどうすればいいかという文脈で、控えめに(秘訣なんてわかるわけないと言いつつ)示されたもの。

「たとえば私なら、全体の状況をよく分析し、しっかり把握してから忘れることを勧めます。全体の歴史的文脈についても同様に。この忘れる、つまり顕在知から潜在知に貯蔵し直すことが、案外重要なのではないか、と思うわけです。さまざまな視点からの分析や知見を、潜在知の領域に貯め込んでいく。
その結果として、関連する事柄について、顕在知よりは潜在知の領域に圧倒的な物量が偏る状況を創りだす。これは直感的に、悪くないと思えます。」
(中略)
「このような行為を通じて再び、意識的、論理的、分析的な顕在知の営みに戻る。それからまた同じように、潜在知と顕在知の往還をくり返す。すなわち『全体を俯瞰した上で、顕在知と潜在知の領域を自由に往還する』持続的な努力に他なりません。」

これは、直感として、わかる。(^^)

筑摩書房 サブリミナル・インパクト─情動と潜在認知の現代 / 下條 信輔 著
下條潜在脳機能プロジェクト|戦略的創造研究推進事業 ERATO

kojicozyの散歩日和 経由。)

 

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