サービス・デザイン−「観察」の練習
3年次演習 サービス・デザイン(2009.9.8)。
練習課題として「観察 (Observation)」を行ないました。
「観察」は、目の前で起きているできごとを注意深く見て、感じて、そこに‘ある’さまざまなものに気づくこと(気づけるようになること)を目標にしています。なんとなく漫然と眺めていては何も見えてきませんが、集中して、五感を動員して本気で‘見る’ことで、いままで見えなかったこと−‘現象’や‘活動’や‘情報’−が見えるようになります。(アタマで理解しただけではできるようにはなりません。練習と実践が必要です。)
今回、観察の対象にしたのは「鉛筆を削る」ことです(写真)。人が鉛筆を削っている様子をひたすら見てよく観察します。
1回目はひたすら見て観察するだけ、2回目以降はメモを取りながら観察を続けます。削る人を交代して行い何回か観察するうちに、「人が鉛筆を削るという行為」や「その周囲で起きているできごと」、そして目には見えないはずの「削る人のクセや思い」まで、様々なことが‘見えるように’なります。
(何かを改善するのが目的ではないので)観察できたことを簡単なレポートにまとめたら、この練習課題は終わりです。
後半は、イントロダクションとして「サービスとは何か、サービスの特徴は何か」についてレクチャーしたあと、身近にあり自分が利用したことのある「サービス」の事例を挙げてみました。リアルな(モノや人が動く)サービスと、ネット上の(情報の)サービスに分けて考えましたが、両方が混ざったようなサービスがあることにも気づきました。
次回は‘サービスに関するフィールドワーク’を行ないます。テーマとなっている「食に関するサービス」の身近な事例として、多摩美の学食の「サービス」を観察してみます。フィールドでの観察に、今回の練習が生かされます。(^^)
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