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ほんとうは長い情報デザインの歴史(2)

(1)のつづき

僕は、まだそれが‘情報デザイン’とは呼ばれていなかったころから、このデザイン分野が日本で立ち上がる様子とその成長をわりと間近で見てきました。

1989年に上野毛キャンパス(美術学部二部デザイン学科・当時※)で、いまの「情報デザイン」につながる新しいデザイン分野の教育が始まりました(詳細はあらためて書くつもり)。そこには、新しい教育プログラムで学び始めた学部学生と、学生という身分ではありますが、研究室の教育・研究に様々に関わっていた社会人学生たち(現役のデザイナー)がいました。会社を辞めて大学院で学び始めた私もそのうちのひとりでした。
夜になると、教員、学部学生、社会人学生が集まってきて、いっしょになって新しいデザイン領域に挑んでいるというのが、当時のデザインの教室の様子でした。

※ 現在は 造形表現学部 デザイン学科

ちなみに、いま情報デザインコースでいっしょに教育に携わっている須永剛司 教授は、当時の私の研究の(実質的な)指導教員であり、同じく矢野英樹 講師はデザイン学科の学生(二期生)でした。この時代に同じ時間を同じ上野毛キャンパスで共有していたことになります。

情報デザインの‘そもそも(源流)‘についてツイートをしたこと(1を参照)が、これまでの20年あまりの足取りを考えるきっかけになりました。そして、「情報デザイン」という概念が世の中に広がり(ここ数年は特に多様な解釈が生まれて領域が拡張し)、情報デザインの専門家を自認する人たちが増えてきた今だからこそ、短いようで長いその歴史を振り返っておこうと思うようになりました。もっとも、私が振り返ることができるのは、多摩美での教育・研究の一部だけですから‘歴史を語る’というのはちょっと言い過ぎかもしれませんが。

その‘歴史’の流れの先には、八王子キャンパスの情報デザイン学科の新設(1998年)とそこから13年間の歩みがあります。ここは僕が経験し自分の目で見てきた‘できごと’です。

どんなかたちで‘ふりかえる’ことになるのか、まだ定かではありませんが、当時の教育についていくつかの資料をたどるところから、ふりかえりの小さな旅を始めていこうと思っています。過去を振り返ることは単なるノスタルジーなどではなく‘歴史から学ぶ’という大事な視点です。−いまはこういうことをやっていますが、学部の卒論は‘日本の近代デザイン史’だったんですよね、実は。「歴史から学ぶ」ことの意味や価値は、その時に学んだものです。(^^)

(つづく)

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