知識デザイン

ビジネスモデルイノベーション

「ビジネスモデルイノベーション―知を価値に転換する賢慮の戦略論」,野中郁次郎, 徳岡晃一郎 編著

ビジネスモデルキャンバスなどで、再び注目されるようになったビジネスモデルをテーマとし、イノベーションの方法について様々な視点から述べている。
ここで扱う「ビジネスモデル」は、顧客を起点として社会や企業を関係づけるエコシステムとして考えるべきもので、一社の利益のみを追い求めた第一世代のビジネスモデルではないという。

「第6章 ビジネスモデルとデザイン思考ービジネスモデル・イノベーションの実践知」(紺野登)を精読しつつ、多摩大学大学院でのワークショップを思い出して復習。こうしてまとまったものを読むと、ビジネスモデルのパターンランゲージはとてもわかりやすい。(でも、実際にビジネスモデルをデザインしようとすると、なかなかうまく使えないのはなぜだろう?(^^; )

ほかに、第8章 事業創生モデルを推進するイノベーターシップ(徳岡晃一郎)で紹介されているMBAに代わるリーダー育成プログラム MPW(Master of Plactical Wisdom)も興味深かったのでチェック。

ビジネスモデル・イノベーション | 東洋経済オンライン

関連:
実践知研究センター : 富士通総研

ビジネスモデルデザイン: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所
BUSINESS MODEL GENERATION: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所

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デザイン・ドリブン・イノベーション

左:「デザイン・ドリブン・イノベーション」,ロベルト・ベルガンティ(ミラノ工科大学 教授)著, 佐藤典司, 岩谷昌樹, 八重樫 文 , 立命館大学経営学部DML 訳
右:原書“Design-Driven Innovation: Changing the Rules of Competition by Radically Innovating What Things Mean”

デザインとイノベーション、マネジメントの問題に正面から取り組んだ研究。とても興味深く読んだ。

ベルガンティ教授は「意味の急進的イノベーション(Radical Innovation of Meanings)」を唱え、それはユーザー中心のデザインでは実現しないと言い切る。他社を寄せつけない「意味の急進的なイノベーション」を起こすためのデザインとイノベーションに関する考え方や経営上の施策が書かれている。
デザイン・ドリブン・イノベーションのために必要となる‘デザイン・ディスコース’は、会社をとりまく大きな文化的社会的な枠組みであり、社内のデザイン・ドリブン・ラボがそれを推進する要として機能すべきという。

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実践知 エキスパートの知性(追記あり)

「実践知 エキスパートの知性」
金井壽宏, 楠見孝・編

実践知 エキスパートの知性|有斐閣

(追記 2012.4.12)---
第6章 Expert6-1 デザイナーを読む。

学校での専門教育を終えて入社した新人デザイナーが、現場での仕事の中でデザインの「実践知」を獲得していくプロセスが詳細に記述されている。
本書での事例はファッションデザイナーで、これがそのまますべてのデザイン分野にあてはまるわけではないが、デザイナーはおおよそこのように実践知を獲得して熟達していく。

デザインという実践知は記述されず目に見えないが、一気に獲得されるわけではなく、生まれながらの才能がすべてでもない。プロとして一人前になるためには、まさに現場での実践を積み重ねるなかで、必要な「知」を少しずつ獲得するという長い道のりを歩まねばならない。
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イノベーションのDNA

「イノベーションのDNA」クレイトン・クリステンセン、ジェフリー・ダイアー、ハル・グレガーセン・著, 櫻井祐子・訳

原署(上右)のタイトルは“The Innovator's DNA : Mastering the Five Skills of Disruptive Innovators”、イノベーションという現象ではなく「イノベーター」(人)に焦点をあてた本です。(日本語では「イノベーター」って伝わりにくいのかなぁ。)

本書で指摘されているイノベータになるために必要な5つのスキルは、関連付ける力、質問力、観察力、ネットワーク力、実験力、です。美大のデザイン教育でやっていることや価値を置いていることと重なる部分も多いです。
自分たちが何を学び、どういう能力を身に付けているか、世の中での‘立ち位置’を正しく知るという意味で、デザインを学んでいる学生や若いデザイナーのみなさんに読んで欲しい本です。

いまの時代、イノベーションや創造性に対してどれほど社会が注目しているのか、ということを知っておくべきですし、デザインという領域の外にも活躍の場があるということを感じ取って欲しいですね。(^^)

HBRの関連記事の紹介:
「イノベーターのDNA」(HBR 2010年4月号より): Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所

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ビジネスモデル・ジェネレーション(追記あり)

「ビジネスモデル・ジェネレーション−ビジネスモデル設計書」,アレックス・オスターワルダー ,イヴ・ピニュール 著, 小山龍介 訳

待望の翻訳が出ます(左)。原書は "Business Model Generation"(右)

なんだか日本語版の表紙はとても楽しげなかんじ。表紙のイラストを新たに描いたんですね。(^^;

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書 - アレックス・オスターワルダー/イヴ・ピニュール/小山龍介/翔泳社

(2012.2.13 追記)特集ページ(試し読みあり):
ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書 / 翔泳社 新刊のご紹介

(2012.2.14 追記)
「ビジネスモデル・ジェネレーション」日本語版 公式ページ:翔泳社

Business Model Generation

関連記事:
BUSINESS MODEL GENERATION: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所

ビジネスモデルデザイン: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所

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〈アイデア〉の教科書

〈アイデア〉の教科書 電通式ぐるぐる思考
山田壮夫・著,朝日新聞出版

本屋で見つけて、とても気に入ったので紹介します。

本は100ページ余り、薄いっ。すぐ読める。持ち運びに便利。

「ぐるぐる思考」は、感じる・散らかす・発見!・磨く の4つのモード。

デザイン思考よりも、ずっと簡単!わかりやすい。(笑)

著者は電通のプランナー。
そしてなんとオビには、野中郁次郎先生(一橋大学名誉教授)の推薦のことば。
「なるほど、個人の『ぐるぐる思考』は組織のイノベーションにつながる。」
そしてそして、8章にはSECIモデルが登場。

4章の「散らかすモード〜孤独に耐え、組み合わせる」は、クリエイティブの極意かな。
美大生がいつもやってるのも、大学4年間に課題の山をこなしながら身体で覚えていくのも、たぶん「ぐるぐる思考」だね。

いいですよコレ。(^^)

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ビジネスモデルデザイン

Bmc01
c 2010 businessmodelgeneration

先日、多摩大学大学院の「ビジネスモデルデザイン」(紺野登教授)に聴講生として参加してきました。日曜集中の講座で3回(3週連続)の講座です(聴講は有料)。Business Model Canvas(以下BMC)などを利用しながら、新しいビジネスモデルの創出について学ぶ演習形式の授業です。

上の写真は、演習で作成したビジネスモデル(提案)の例です(模造紙大の用紙に手描きしたものを壁に貼って撮影)。
私を含む受講生(社会人)5名のグループでBMCなどを用いて検討し、最終日に発表しました。いちばん難しかったのは、既存のステークホルダーのほかに「新しい関係性」をどう作るか、そしてそれをいかにして収益に結びつけるか、という点でした。

実際に使ってみて、BMCはかなり実用的な良いテンプレートだと感じました。ただ、これを使えば誰でも革新的なビジネスモデルが作れるなどという(お手軽な)手法であるわけもなく(^^; やり方を学んだからといってすごいビジネスを思いつくなんていうのは(当然ながら)幻想ですね。

新たなビジネスモデルのデザインというのは、多くのビジネス経験と知識、それに加えて創造的な思考が必要だということが実感できたのは収穫でした。(もっともあくまでも演習での話で、ビジネスの現場ではこんな単純ではないと思いますが。)
そして、(分析的ではなく)創造的に考える局面と思考方法は、たしかに「デザイン」なのでした。(いまのデザイン教育だけでこれを扱えるようになるのは無理だし、扱うべきかどうかはよくわからないけど)

Business Model Generation - Canvas

関連:BUSINESS MODEL GENERATION: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所


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HOW TO DESIGN A BUSINESS

2011.05.19 HOW TO DESIGN A BUSINESS
Colin Raney IDEO, Business Design colinraney.com

IDEOは、「ビジネスをデザインする。」と言う。
ビジネス・デザインとは何か? "design the business around the experience (instead of the experience around the business)" "When we "design a business" we create a platform for an experience" (以上、スライドより)

さすがに、既存のデザイン教育ではこの分野をまったくカバーできてな​い。かといって普通のMBAでも扱いきれないだろう。(とはいえ、スライド後半の‘演習’は、ほとんどビジネススクールの演習課題のようでもある。)

でも、“Design Thinking”や“Innovation" を語る先にある課題として、ここに行き着くのはある意味で必然だと思うし‘デザイナー’が手を出してはいけない理由も特に見当たらない。ビジネス・デザインは当然ながらきわめて‘創造的な’テーマではある。

すでに、あるデザイン分野のプロになってしまった‘おっさん世代’(私を含む(^^;)よりも、この先20年、30年とデザインやクリエイティブに関わることになる若いデザイナーやデザイナーの卵(学生)が、これをどう考えるか、これらにどう向き合うか、っていう問題なんだよなー、本質的には。

(Facebookの シェア より転載。)

続きを読む " HOW TO DESIGN A BUSINESS"

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スタンフォード白熱教室−ティナ・シーリグ教授

NHK スタンフォード白熱教室

「ブレーンストーミングで可能性を探る」
 2011年5月1日(日)18:00〜19:00
 NHK教育テレビ(Eテレ)

ハーバード大学 サンデル教授に続き、スタンフォード大学 ティナ・シーリグ教授が登場。
起業家育成コースの集中講座だそうです。

ティナ・シーリグ教授:スタンフォード大学工学部「テクノロジーベンチャープログラム」エグゼクティブ・ディレクター

NHK スタンフォード白熱教室

何回のシリーズなのか、ウェブには書いてないですねぇ。
(2011.5.1追記)
ウェブに講義一覧が出ました。8回シリーズです。
講義一覧|NHK スタンフォード白熱教室

関連:
20歳のときに知っておきたかったこと: Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所

ティナ・シーリグのスタンフォード大学白熱講義 (DVD付き)


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(改題・追記)facebookページつくりました

facebookにページを作ってみました。

ひとつめ:
Knowledge Design Lab. −知識デザイン研究所(テスト運用中)

基本的には、このブログの記事をフィードする設定にしてあります。いいね!(Like !)やコメントをぜひfacebookで。(^^)

どういう感じになるのか手探りなので、(テスト運用中)と付けてありますが、とくに問題がなければ両方とも共存させて使い方を考えて行こうと思います。

ふたつめ:
多摩美術大学 吉橋研究室/サービスデザイン ゼミ

卒業生の方も気軽に いいね!や コメント で参加してください。使い方は使いながら考えていきます。

左サイドバーにfacebookページへのバナーを付けました。よろしくお願いします。

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