プレイフル・ラーニング
「プレイフル・ラーニング ワークショップの源流と学びの未来」,上田信行・中原 淳 編著
上田信行先生の「プレイフル・ラーニングの旅」を、中原先生のナビゲーションでたどる第1章、ネオミュージアムでの実践記録の第2章、そして、金井壽宏×上田信行×中原淳による鼎談を収めた第3章。
上田先生が歩んでこられたプレイフル・ラーニングの道のりと、ワークショップ実践の今がわかる貴重な一冊です。
「プレイフル・ラーニング ワークショップの源流と学びの未来」,上田信行・中原 淳 編著
上田信行先生の「プレイフル・ラーニングの旅」を、中原先生のナビゲーションでたどる第1章、ネオミュージアムでの実践記録の第2章、そして、金井壽宏×上田信行×中原淳による鼎談を収めた第3章。
上田先生が歩んでこられたプレイフル・ラーニングの道のりと、ワークショップ実践の今がわかる貴重な一冊です。
「子どもたちの100の言葉」,レッジョ・チルドレン 著, ワタリウム美術館 編
うれしい再出版。
増補改訂版(翻訳者の修正、新たな画像と佐藤学氏の前書きを追加)とのことです。
on Sundays:
onSundays/商品詳細 子どもたちの100の言葉・増補改訂版
ワタリウム美術館:
watari-um - lrejyo children, レッジョ アプローチ、チルドレン、幼児教育
「ワークショップと学び3 まなびほぐしのデザイン」
苅宿俊文, 佐伯 胖, 高木光太郎・編
シリーズの第3巻は「まなびほぐし」をテーマとしている。
第I部 ワークショップをたちあげる
第II部 ワークショップを分析する
巻末のあとがき、佐伯胖先生による「シリーズを終えてー学び学としてのワークショップ」は示唆に富んでいる。「『まなびほぐし』と『まなびどり』で構成される佐伯の『まなび学』の概要」(p307)が語られている。
「気づく」こと、感化を通した「まなびどり」、絶えざるリフレクション(省察)など、美術大学での「まなび」と重なる点も多くとても味わい深く読んだ。
ワークショップの企画や実践に関わってるひとはもちろん、なにげなくワークショップという言葉を使っているひとも、必読の一冊でしょう。
「壁?」
本間正人・著, イラスト:平林いずみ
「あなたの目の前に高い壁があります。あなたはこの壁を越えたいと思っています。さて、あなたならどうやって越えようとしますか?」
「押す」「体当たりする」「蹴飛ばす」...「壁の向こうからロープを投げてもらう」「回り道して横からいく」...
「あなたならどうしますか?」と本書は問いかけます。そして「壁ってなんだろう?」という問いも。
アタマを柔らかくするために、壁に当たった時にモチベーションを高めるために、あるいは、壁の前で人生を深く考えるために。(^^)
イラストが楽しいです。
「ウェブはグループで進化するーソーシャルウェブ時代の情報伝達の鍵を握るのは「親しい仲間」」
ポール・アダムス 著, 小林啓倫 訳
著者は、Google+のサークル機能の基礎をデザインし、その後facebookに移籍したという経歴の持ち主です。原書のタイトルは“Grouped: How small groups of friends are the key to influence on the social web”
「ソーシャル」の本質を、人々のコミュニケーションや集団の特性、人間関係など多方面の研究を参照しながらひもといていきます。参考文献も多数紹介されているので、さらに深く考えるために有用です。第10章には、本書の重要なポイントが簡潔に要約されているので、こちらを先にざっと読んでおくと、理解が早いかもしれません。
各章のおわりにはソーシャル・マーケティングに関する「アドバイス」がまとめられています。マーケティングに限らず、「ソーシャル」に関わる仕事をしているひと、デザインに関わる人は一読する価値があるでしょう。
ただし、すべての考察が「次のマーケティングに生かすには?」という視点に集約されているので(分かりやすいといえば分かりやすいのですが)、マーケティングを生業としていない読者にはややくどいかもしれませんね。
THINK OUTSIDE IN A blog by Paul Adams
「それをお金で買いますか―市場主義の限界」マイケル・サンデル 著, 鬼澤忍 訳
(右:原書“What Money Can't Buy: The Moral Limits of Markets”)
市場経済について、考えさせられる事例や問題提起が続出する。サンデル教授は、市場主義の及ぼす様々な影響を、強制と不公正,腐敗と堕落という視点から何度も繰り返し問う。重い問題から日常の問題まで、扱う対象も多岐に渡っている。
ひとりの人間として市場主義にどう向き合うかという視点はもちろんあるが、あえて、専門分野であるデザインやクリエイティブから本書を見てみる。関連しそうな議論が、第2章 インセンティブ、第5章 命名権 で展開されている。
何かの成果にインセンティブとしてお金を払うことや、様々なものに命名して対価(広告費)としてお金を払うことは、腐敗と堕落を招く場合があるとサンデル教授は指摘する。
特に命名権など「広告」に関するものは、いまやすっかり生活の一部になっていて違和感のない事例もあり、気づかないうちにデザイナーがその一端を担うことになりかねない。市場主義に対する様々な問いに対しこれが正しいという答えはないが、クリエイター、デザイナーとしてどうあるべきかを考える必要はあるだろう、と思う。
Michael Sandel | Harvard University - Department of Government
「ワークショップと学び」は、「ワークショップをまなびほぐし/アンラーンの視点から捉え直す初めてのシリーズ」です。(出版社ウェブサイトより)
シリーズ1冊目の本書は、学習論の観点からワークショップをとらえる論考から始まります。
第I部 学び学のキーコンセプトでは、佐伯胖先生や苅宿先生、高木先生が、学習という観点からワークショップの意味や価値、位置付けについて語ります。「そもそもワークショップとは何であるのか?」を、理解することができます。
「ワークショップ」を企画したり提供する立場にあるひとは、学習論かから見たワークショップについて知ることで、実践にさらに深みが増すのではないでしょうか。(学問的に論述することに興味があるか、またそれが必要な立場かどうかはさておき。)
全体に学術的な論考であるため、著者が前提としている概念や専門的な知識を読者が共有していないと、著者の主張がよく理解できない章もあります。(^^;
この分野を(学問的に)極めたいというひと以外は、興味のあるところを熟読、他はざっくりと読むことをおすすめします。
ちなみに、私が興味深く読んだのは、以下の各章です。
イントロダクション ワークショップの現在(苅宿俊文)
第1章 「まなびほぐし(アンランーン)」のすすめ(佐伯 胖)
第2章 まなびほぐしの現場としてのワークショップ(苅宿俊文)
第6章 教えなければならないことは、何もない(平田オリザ)
第7章 昭和22年のワークショップ(苅宿俊文)
今後刊行されるシリーズ第2巻、第3巻にも期待。(^^)
目次:
第一章 夜明けの中で。
第二章 ソーシャルメディアの可能性。
第三章 楽しく生きるためのヒント。
自信と劣等感の心理学 何があなたの中の自信を引き出すのか
加藤諦三・著
目次:
第一章 どうしたら劣等感を克服できるか
第二章 どうしたら自信を持てるか
第三章 どうしたら心が満たされるか
第四章 どうしたら幸せになれるか
少し前に出た本の文庫版ですが、テレビで紹介されたというオビ付きで、書店に平積みされてました。
自信がなく、傷つきやすく、失敗がこわくて、おそるおそる生きている若い学生さん向き?
まぁ無理に自信満々になる必要もないと思うけど、若者があまりに保守的っていうのも、オッサン(私)から見るとつまらなかったり。
...目次だけ見ると何かを迫られそうな勢いだけど、そんなすごいかんじの本ではありませんので。(^^;